伝統的な時計作りとそれに求められる美しさの両方に細心の注意を払いながら、キャリバーIに基づいてモデル「モーリッツ」のためのキャリバーIIIが開発されました。裏側はキャリバーⅠによく似ていますが、いくつか変更が加わっています。
二番車から四番車への距離を短縮し、大きなサブダイヤルの表示を付け加えるスペースを確保しました。巻き上げ機構を新しく設計し、第3(中間)のリューズポジションで日付、月と太陽入射角の表示をできるだけ素早く調整できるようにしています。
カレンダー表示の機構全体を、厚さわずか1.5mmの追加プレートで支えています。午前零時ちょうどに始まる日付と曜日の瞬時切り替えは確認にやや時間がかかる技巧です。

地球と太陽のたわむれ
月と地球のディスクはゴールドでフライス加工し七宝焼きのエナメル技法で色付けされています。リューズで日、月、太陽入射角を素早く調整できます。ケースに埋め込まれた二つのプッシャーでムーンフェイズと曜日を合わせることができます。地球のディスクには、ヨーロッパ/アフリカ、アジア/オーストラリア、アメリカの3種類のバリエーションがあります。
太陽入射角表示-新しいインジケーター
季節の変化や昼夜の長さが異なる理由
日の出と日の入りの表示やエクエ―ション表示は知られています。これらは、地球の表面に太陽が入射する角度が異なることに基づくものです。地軸の黄道に対する23.5°の傾きと太陽の周りを回る地球の公道によって、太陽の光は時に北半球に時に南半球により多くあたります。
ラング&ハイネは、赤道に対する太陽入射角度の表示を世界で初めて搭載しました。地球は、偏角の値を正確に再現するカーブ状のディスクによって制御され、季節によって異なる傾きを示します。


